■■■■病気の早期発見・早期治療から予防重視の健診・保健指導へ■■■■
平成20年4月から
特定健診・特定保健指導が始まりました

▼新しい健診・保健指導のポイント
医療保険者(国保・健保など)に義務づけ
40歳から74歳のすべての加入者が対象
メタボリックシンドロームに着目した健診
受診者全員に対して階層化された保健指導
健診・保健指導の成果等を評価
   生活習慣病が国民医療費の約3割、死亡原因の約6割を占めている中、国は医療費の適正化を図ることを目的に、特にメタボリックシンドロームに着目した健診と、保健師など専門スタッフによる保健指導の実施が医療保険者に義務づけられました。
メタボリックシンドロームってなに?
   メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは、内臓肥満に加え、脂質異常(高脂血症など)、高血糖、高血圧などを併せ持った状態をいいます。これらは、すべて動脈硬化を促進する危険因子で、こうした危険因子がいくつかあると、たとえひとつひとつの程度は軽くても、動脈硬化が進んでしまいます。その結果、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血など、命にかかわる重大な病気を引き起こします。
メタボリックシンドロームに着目した健診・保健指導とは?
   従来の健診は、個別疾患の早期発見・治療を目的としたもので、「要精検かどうか」「要治療かどうか」の結果伝達と受診勧奨に重きが置かれ、健診後のフォローは"理想的な生活習慣"を説く一般的な情報提供にとどまるものが少なくなかったと指摘されています。
   しかし、生活習慣病予防にとって大事なのは、治療が必要であるかどうかの水準に達する以前に、そのリスクがあるかどうかを見極めて、リスクがあるならば生活習慣を無理なく改善してその芽を摘み取っていくことです。
   このリスクの高い状態が「メタボリックシンドローム」であり、これに該当していないかどうかを判定し、リスクの程度に応じて生活習慣改善に取り組んでいただくことになります。




特定健診による3区分の階層化

STEP1
内臓脂肪の蓄積リスクを判定
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腹囲   男性85cm以上、女性90cm以上――――――――――――――→(1)
腹囲   男性85cm未満、女性90cm未満でもBMI(※)が25以上――――――→(2)
※BMI=体重kg÷(身長m×身長m)   BMI22が標準
   例:体重73kg   身長167cm
      73kg÷(1.67m×1.67m)=26.17←肥満と判定
STEP2
健診結果から該当する項目をカウント
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@血糖   空腹時血糖値100mg/dl以上またはHbA1c5.2%以上または薬剤治療を受けている
A脂質   中性脂肪150mg/dl以上またはHDLコレステロール40mg/dl未満または薬剤治療を受けている
B血圧   収縮期血圧130mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上または薬剤治療を受けている
C喫煙歴   あり(@〜Bのリスクが1つ以上の場合にのみカウント)
STEP3
ステップ1、2から保健指導の区分を決定
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STEP1で(1) + STEP2の@〜B及びCのうち
        追加リスクが2以上→積極的支援レベル
        追加リスクが1       →動機づけ支援レベル
        追加リスクが0       →情報提供レベル

STEP1で(2) + STEP2の@〜B及びCのうち
        追加リスクが3以上→積極的支援レベル
        追加リスクが1〜2→動機づけ支援レベル
        追加リスクが0     →情報提供レベル






区分に応じた専門家による保健指導
積極的支援
(リスクが重なりだした段階)
準備段階にあわせて個別の目標を設定し、具体的で実践可能な行動の継続を支援します。
<3ヶ月以上の継続支援(個別、グループ、電話、e-mailのいずれか)で6ヶ月後に評価>
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動機づけ支援
(リスクが出現しはじめた段階)
生活習慣の改善に対する個別の目標を設定し、自助努力による行動変容が可能となるような動機づけを支援します。
<原則1回の支援(個別またはグループ)で6ヶ月後に評価>
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情報提供
(受診者全員)
生活習慣病の特性や生活習慣の改善のためのパンフレット等を提供します。
STEP4
ステップ3までの結果に加えて
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血圧を下げる薬、血糖を下げる薬、コレステロールを下げる薬を医療機関の指示により服薬中の人は、特定保健指導の対象となりません。
65〜74歳の方は、積極的支援の対象となった場合でも動機づけ支援となります。

なお、標準的な健診・保健指導プログラムは上記のとおりですが、当組合としての対応は、現在検討中です。詳細は、改めてお知らせします。

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